船のアオリイカ釣りの誘い(シャクリ)
エギを利用したアオリイカ釣りの場合このシャクリの良し悪しが釣果を左右するといっても過言ではないでしょう。
同じ船で10人から20人の釣り人がエギをぶら下げており、その中から自分のエギにアオリイカを乗せなければならないわけです。
エビのような動きをし、目立たせ、抱かせるということを意識しなければなりません。
しゃくる時は、中錘とエギの重さを竿先に感じているときにしゃくること。
エギか下まで降りていないときにシャクリを入れても、エギはほとんど動きませんし、リーダーがお祭りをする原因となります。もし、エギを回収したときに錘にリーダーが絡んでいるようなときはしゃくる間隔が短すぎると考えてください。
大体3.5号のエギがリーダーの4mくらいの長さを沈む時間は10秒から15秒の間です。エギを買ったときにケースに沈下速度が書いてあると思いますからチェックをしておきましょう。竿をシャクリ、元の位置に戻してから、20カウント以上まってから、再度しゃくるという動作を繰り返すわけです。
エギが降りたかどうかがわかりにくいときは少し竿先を動かして重さを確かめているとわかるようになると思います。
エギが沈下したら、一気にスパッとしゃくり上げるスピード感とリズム感がアオリイカ釣りの場合重要とされています。
図のア~イのシャクリ幅が一般的なシャクリです。
竿の長さにも寄りますが、2mの竿で45度上げると大体1.5m前後錘があがると考えればよいでしょう。
アオリイカは底から1m位のところに潜み、5mくらい上までは十分反応し、追いかけてきますから自分のエギがどのあたりを動いているかをイメージしてください。
竿が柔らかい場合は出来るだけ大きなシャクリを入れるようにしないと竿の胴が動きを吸収して、ふり幅が小さくなってしまいます。
活性が低い場合はもっと大きいくらいのシャクリを入れることもあります。
エギが降りて、リーダーが張った状態になってあまり長く待ってもアオリイカは乗らないようです。
潮が流れており、船が動いているような時はエギは引っ張られますからアオリイカが乗ってくることもあるようですが活性の高い時など稀とされています。
動いたエギに興味を持ち、掴む瞬間を狙っているわけです。
また、リーダーが弛んだ状態でアオリイカが抱いてきたとしてもあたりが道糸や竿先にはでませんし、アオリイカがエギを本物のエビではないことに気づき、エギを離してしまうことになります。
この釣りを始めたばかりなら、エギが沈下して落ち着いたら再度シャクリを入れるということの繰り返しの中で、アオリイカがエギ抱えたずんと言う感触を感じ、針掛かりしたと実感できれば良いと思います。