アオリイカの生態(回遊)



アオリイカの回遊は季節的な回遊と、一日の生活の中での回遊があるようです。

アオリイカは冬場は、沖に出ていますが、水温が17℃以上になる5~6月の産卵期になると、沿岸まで近寄って来て水深40mよりも浅い場所の砂地にアマモや飛び岩礁があるような場所で産卵します。

ですから、藻場のある潮通りのよい波止や磯であれば釣りのターゲットとなることになります。

春イカと呼ばれる大型のアオリイカはこの産卵のために接岸してきたアオリイカです。

バナナのように房状をした卵嚢内には平均4~7個の卵があり、ふ化後少し大きくなった新子は9~12月に釣れ出して、波止や湾内で小型から中型が好んで釣りのターゲットとなっています。

資源を守ろうと、場所によっては同長15cm以下のアオリイカは放流してくださいと看板をかけた漁場も見かけるようになりました。

漁協によっては禁漁時期を設けているところもあるようです。

この新子をターゲットにした釣りを紹介している雑誌などもあり、エギも小さい物を使って釣りをしている人を見かけますが、出来れば小さい物はリリースしたい物です。

アオリイカは産卵のための季節的な回遊をし、日本海側では長崎県から秋田県、さらに津軽海峡を越えて三陸海岸まで大回遊した例も確認されているそうでが、太平洋側は周年水温が高いため定着性の近距離回遊が基本になっています。

藻がある岩礁地帯など、好むルートはほぼ決まっているようで、冬場の水温が下がる時期は深場に落ち越冬します。

岸から数百mはなれた水深40mから50mの岩礁の周辺で越冬するといわれており、この水深ですと日光が不足するため、海草は生えていませんが、ゴロタ石の隙間にはエサが豊富であるからと考えられます。

また、水深30mから40mより浅いところに群生するカジメの林はエサが豊富なために越冬に適しているといわれ、夏でも明るい時間帯はこの水深まで移動していることがあるようです。

カジメ:(搗布、学名:Ecklonia cava)は、コンブ目 Lessoniaceae 科カジメ属に属する褐藻の1種である。長い茎部の先に「はたき」のような側葉を持つ。水深2〜10mの岩礁上に密な群落(海中林)を形成する。薬品原料、肥料、食料品などとして用いられてきた。日本では主に本州中部太平洋側と九州北部に分布する。

瀬戸内海では冬場は水温が低下し、上記のような藻類も生息するような場所が少ないようで12月中旬くらいからはアオリイカを狙う釣り人も見かけなくなります。

関西では、和歌山から三重にかけての太平洋沿岸、四国の徳島から高知の沿岸ではこうした藻場で越冬している可能性は高いと思います。

再度、水温が上昇すると産卵のために浅場に来て産卵し1年の寿命を終えるといわれています。

季節的な回遊とは別に、一日の中でも、好む明るさと水温、エサの居場所などの条件に応じて、浅場から深場へと周期的な回遊をしているといわれ、あたりが暗くなると岸寄りして湾内まで入ってくるようです。

昼間のイカ釣りでは、漁師さんが水深40mくらいの、光量が水上の5%前後しかない場所を釣っていることからも暗い場所を好むことが判ります。

水温の高い時期は、昼間は水深3mから15mの岩礁域に分布するガラモ場(ホンダワラ類が茂っている場所)やくぼ地で海草色にカモフラージュして休息し、夜になると湾内にやってくるといわれています。

真冬でも水温が14~15℃以上あれば漁をすることは可能で、藻場の境目あたりの水深3~6mのタナを、大型のエギでゆっくりとトローリングして、釣るようです。

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