アオリイカのシャクリ釣りの応用編
普通のエギ3.5号は20g 4.0号で23g
中錘 20号 75g 25号 93.75g 30号 112g
ティプランの場合は、この中錘がなく、エギの重さでそこを取り、その後シャクリを入れて底を切り、エギを潮に乗せてアオリイカのアタリを竿先で取り掛けていくという釣り。
竿のアクションがダイレクトにエギに伝わるので、誘いがかけやすいです。
ただ、道糸はエギが潮に引かれ斜めに出ていくために、船の片側しかできないということと、水深があったり、潮の流れが速いと道糸がかなり出て行くと欠点もあります。
そのため、錘の重さが40gくらいのエギや、エギにヘルメットのようなものを被せたり、追加の錘をぶら下げてエギの重さを工夫しています。潮の速さと深度のバランスで重さを変えているわけです。
こうした釣り方は、大勢の人が乗る乗合船や遊漁船ではトラブルの原因となるため、ティップラン釣法のできる船は、専用船か、チャーター船、個人のプレジャーボートとなることが多いです。
一方、中錘を使うシャクリ釣りは、錘で道糸を立て、その先のリーダーの長さだけエギが潮に引かれているという状態。もちろん、中錘も多少潮の影響を受けていますが、ほぼ竿下を釣ることができますので、船の両側を使うことができます。
乗合船や大勢の人が乗る遊漁船に適しているわけです。
欠点といえば竿の動きがダイレクトにエギに伝わりにくく、アクションをつけてアオリイカを誘いにくいということになります。
このことから最近試されているのが、中錘を外し、エギの錘を底が取りやすい重さに変えて底取りをし、ダイレクトなアクションを加えてアオリイカを釣ろうという方法。簡単に言えば、水深に合わせタイラバのヘッドと同じくらいの重さをエギに加えて、底取りをし、アクションを加えてアオリイカを誘おうというものです。
タイラバと比べエギはカサ(台積)が大きいので、それだけ潮の影響を受けやすく、必要な重さは大きくなりますが、タイラバで30mから40mの水深でPE08号で40g~60gのヘッドを使っていることを考えると、エギで60g~80gの重さを持たせれば可能と思えます。
竿のアクションをダイレクトにエギに伝えることができるので細かなシャクリアクションは伝えられるはずですね。
アクション後のエギの落下スピードがかなり速いだろうと予測されますが、これがアオリイカに対してどのような影響を与えるかが鍵です。
先日、テレビの釣番組で似たような釣り方を紹介していました。そのときの解説では、錘を加えたエギはアクションをさせ目立たせることを目的とし、そのエギの上50cm位のところに少し小さめのエギをアシストリグとしてつけておくことを推奨していました。
これは、錘を加えたエギの水中での姿勢が、潮に乗りにくく安定しないのでせっかく近づいてきたアオリイカが触手を伸ばしにくいということを理由にあげていました。
そのために、近いところにもう一つ姿勢の安定したエギをつけておくことで、興味を引かれたアオリイカがかかりやすいというのです。
実際に、その釣り方でアオリイカが上っていましたので、効果があるのかもしれませんね。
ちょっと、エギと、アシストリグを準備しておきます。
機会があれば、実釣に出かけたいものです。